Obsidian を使ってみている

本業が長いゴールデンウィーク中ということもあり、前々から取り組んでみたかった Obsidian を使ってみている。

以下は主に Obsidian に普段から利用している Scrapbox - omuomugin などを移行するためにしたことや特に工夫したことである。

※ ちなみにこのブログは、Obsidian には移行せずに引き続き hugo を使っている
※ 特段理由はなく、もしかすると今後 Obsidian の内容をもとに AI に書いてもらうとかは試してみたくなるかもしれない

それぞれについて備忘録的にメモを残しておく。

Scrapbox にあるコンテンツを Obsidian に移動する

普段から本の感想やメモなどを Scrapbox - omuomugin に書いていた。
割と便利に使っていたが、モバイルからの編集だけ唯一の不満だった。
せっかくなので Obsidian に移行してみた。

移行の際には Scrapbox -> Obsidian - evergreens を参考にした。
ただし各ページの createdupdated といった情報が上記のコードでは出力されるマークダウンに含まれていなかったため、fork して対応した (対応したコミット d949ed6)。

出力されたページは全てフラットなディレクトリになっているので後述する Obisidian Publish で公開するために以下のように整理しなおした (している)。

.
└── scraps # 配下を全て公開
        ├── blogs
        │     └── ブログの感想.md
        ├── books
        │     └── 本の感想.md
        ├── notes
        │     └── メモ.md
        ├── papers
        │     └── 論文の感想.md
        ├── podcast
        │     └── Podcastの感想.md
        ├── presentations
        │     └── カンファレンスなどの感想.md
        └── その他の内容.md

Pocket で読んだお気に入りの記事の一覧を Obsidian に移動する

普段から Pocket をヘビーユーズして記事を読んでいる。
情報収集の詳細については以前の 最近の自分の情報収集術 に書いたとおりなので詳しくはそちらを参照してほしい。
上記の記事にもある通り、お気に入りにした記事を IFTTT を使って omuomugin/pocket/issues に記録していた。
ただしうまく活用はできていなかったのでこれを機に Obsidian に記録ページを作るようにしてみた。

行ったことは2つで

利用したスクリプト群は、 omuomugin/pocketMD にまとめていて、実行すると Pocket でお気に入りしている記事一覧に対して以下のようなマークダウンファイルを出力する。

$ sh run.sh

# 以下のようなファイルが出力される
.
├── bin
│      └── pocket
│             ├── archive
│             │     └── 記事のアーカイブ.md
│             └── resolved.json # アーカイブを出力済みの記事の一覧を管理している
└── scraps # 配下を全て公開
        └── お気に入りの記事リスト.md

※ アーカイブは RAG などでの利用を想定しているだけなので公開はしていない
※ コンテンツの取得については、omuomugin/pocketMD にもある通り adbar/trafilatura に乗っかっているだけ (めちゃくちゃ便利)

Obisidian Publish でカスタムドメインを設定して公開する

Obsidian には、 Obsidian Publish という有料の公式機能があり、Obsidian の内容をインターネット上に公開することができる。
これを使って、 https://note.omuomugin.com/ に一部の内容を公開している。

また、カスタムドメインの設定については 公式ヘルプ を参考にした。
現在は、Cloudflare でドメインを管理している場合のみをサポートしているらしいが元々 Cloudflare を利用していたため、DNS 設定を変更するだけで簡単に設定が完了した。

最終的には、関係のあるところだけを抜粋すると自分の Obsidian のディレクトリは以下のような構造になった

.
├── bin
│      └── pocket
│             ├── archive
│             │     └── 記事のアーカイブ.md
│             └── resolved.json
└── scraps # 配下を全て公開
        ├── blogs
        │     └── ブログの感想.md
        ├── books
        │     └── 本の感想.md
        ├── notes
        │     └── メモ.md
        ├── papers
        │     └── 論文の感想.md
        ├── podcast
        │     └── Podcastの感想.md
        ├── presentations
        │     └── カンファレンスなどの感想.md
        ├── その他の内容.md
        └── お気に入りの記事リスト.md

(余談) Thio を使って Obsidian の中に times チャンネルを作る

普段から Slack の times チャンネル で気になった記事や考えていることをメモしている。
Obsidian についてあれこれ調べている間に Thio というプラグインを使うと Obsidian 内に times チャンネルのようなものを作ることができることを知った。
ライフログのようなものが欲しいと思っては挫折してきたので、この機会に使ってみている。

他のライフログと比較していいことは、 Thio に書き込んだことは結局 ObsidianDaily Notes (日報のような機能) に追記されていくのでマークダウンとしてちゃんと残ってくれていて、見返したり検索したり、それこそ生成AI に活用したりすることができそう。
(いうて現在3日目くらいなのでどうなるかはわからない)

まとめ

Obsidian を使い始めてみた。 その際に Scrapbox - omuomuginPocket のデータを移行し、Obsidian Publish を使って公開してみた。

また、Thio を活用して times チャンネルのような仕組みを作ることで、日々の記録を簡単に残せるようにしてみている。

今後も引き続き Obsidian を活用しながら、さらに便利な使い方を模索していきたい。

参考